MAX/MSPで 手書きの画像をリストに変換するクラス。

こんにちは。
ブログの更新ながらく止まっておりましたが、その間いろんな事がありました。
音響の現場も沢山ありました。キュージーの開発も続けています。現在は DropboxiTunes のファイル共有、メールの添付データ などから音源を取り込める新バージョンが、アップルの審査待ちです。クリスマス休暇(アップルの)をまたいでしまったので、年明けにはリリースできたらなと思っています。

という事で、いまはとあるインスタレーション作家さんの作品の、システム開発をやっています。

とある作家さん in 霧のテスト。

MAX/MSPでメインシステムを組み、照明(DMX/Doctor MX)や、音響(ableton LIVE!)を制御しようと企んでいるのですが。
その際、手書きの(アナログ)パターンを取り込んで、明かりの明滅に反映させたいという着想から、ちょっとしたオリジナルのクラスを作ってみました。

この右側の電燈の明滅が、手書きのパターン。(左側は音声に比例して減衰してます)

そして、試しに公開してみようかなと思ったので、以下からダウンロードできるようになっています。

http://www.cuezy.net/downloads/max/paragraph_1.1.zip

これはクラスを使用した、テストパッチ。
標準カメラか、自作画像から、解析データ(リスト)を作れます。

なんか音響さんなのに照明機材ばかり増える。

ご感想、改善の要望など、もしございましたらコメントまでお願いします。使い方は、長いので最後に書きますね。
それでは来年も、ますます便利になるキュージーをよろしくお願い申し上げます。

CueZy開発チーム
三橋 琢

#--------------------
paraGraph for MAX/MSP
version 1.1

  • 取り込んだ画像(マトリクス)を解析し、数値の集合(リスト)として返すクラス。
  • 内部に解析値を格納するので、任意のポジションを渡すことにより、対応する数値を返しもする。
  • マルチスライダなどでリストを修正/更新することもできる。

使い方

1) パッケージを解凍し、以下のファイルをMAXのアイテムリストに取り込む。

  • graph1.jpg
  • paraGraph.maxpat
  • paraGraphCore.js

2) “Test for paraGraph.maxpat” を開くとサンプルが見られる。

3) [ paraGraph.maxpat ] の インレット[0] にマトリクスを渡し、
4) 同じくインレット[0] に、bangを送る。ここで解析は完了し、結果のリストは アウトレット[0] から出力される。

5) インレット[2] に 0.0 - 1.0 までの任意のポジションを渡すと、アウトレット[1] から対応する数値(0.0 - 1.0)を取り出すことができる。

6) インレット[1] にリストを渡すことで、内部の解析値を修正できる。

7) サンプルパッチで画像データを解析するには、[ graph1.jpg ] を書き換えてください。


Copyright (C) 2014 Tak Mitsuhashi / CueZy Dev-Team (www.cuezy.net)